GW最初のイベント。
北山の林業家さんに
「植林やるけど、遊びがてら植えにくる?」
とお誘いいただき、
主人と、そして父と北山にお邪魔して、
北山杉(シバハラ)の苗を植えさせていただきました。
こんな風に挿し木苗を密植して、一本一本添え木をして結んでいく、北山独特の植林方法は、実は初めての体験。
着いてみると、斜面かと思っていましたがかなりの平地。
楽かと思いきや、かえって腰にきたぁ~~(痛)
林道からすぐの場所で、この前にも丸太仕立ての山があった場所です。
世界一集約的で、面積当たりの投資が多いといわれる北山丸太仕立て。
これからは、なるべくアクセスがよく管理しやすい場所に、山もまとめていくそうです。
山仕事は久々でしたが、
学生時代やっていたからか、体は唐鍬の使い方をちゃんと覚えていて、
「腰が入ってるね」と言われたのでよかったです。
頭や手、腕でもなく、たまには「腰」で仕事をしないとと思います。
(翌日はちゃ~んと筋肉痛でしたが(笑))
さてこの写真、2枚目の写真と違うのがわかりますか?
角度が違うので分かりにくいですが、植栽密度を変えています。
前の写真は1m位は、苗木どうしの間隔が空いていますが、
こちらは50cmというところでしょうか。
山主さん曰く、
同じ仕立てをしていてもつまらないからと、
超高密度で植えて、「一本仕立てタルキ」にするそうです。
■1m間隔植栽 ⇒ 4年おきに枝打ち ⇒ 直径4寸くらいで、30年後に床柱用磨丸太として収穫
■50cm間隔植栽 ⇒ 2年おきに枝打ち ⇒ 直径4cm~くらいで、20年後にタルキ用に収穫
といった具合で、育林方法に違いを出しています。
だから、林業はおもしろい!と思えます。
1)品種、樹種
2)植栽密度
3)仕立て(枝打ち)
4)伐期
5)生育環境
6)加工
これらの違いで、同じ山でもぜんぜん違う商品ができてくる。
これらを変えることで、イノベーションを起こしてきたのが北山林業です。
今年の若手林業ビジネスサミットのテーマが「tradition is innovation」ということで、
イノベーションとは何か、それをもたらす要因は何かを、整理してみたいと思いました。
キーワードは「多様性」ではないかと感じています。
いい汗かきましたね、帰りに京都市内で入った銭湯が気持ちよかったです。
またひとつ、学びの日になりました。
林業家のMさん、ありがとうございました!