「心技体」で評価してみる。

人を育てるってむずかしい。

私も多くの方に育てていただきましたが、こういう切り口があれば、人材育成も方向を定めやすいのではないか、という考えを、会社の広報誌にまとめました。

空手をやっていたこともあって、「心技体」とは、私にとってはなじみ深い言葉なのですが、改めて深~い3要素だと思います。

これをビジネスに置き換えてみました。

 

※以下、「ちいきのジャーナル」vol.4より転載

 

社員に必要なスキル、一体いくつある?

「御社の社員はどんな仕事をしていますか?」と質問されれば、順を追って答えられると思います。

たとえば製材業には木を仕入れる人、機械を動かす台車マン、売る営業マンもいる、会社を支える経理や総務がいる、と説明できます。

次に、「どんな社員がいい社員?」と聞かれれば、答えられますか。

原木を仕入れる力、木取りをうまくして歩留まりを高める力、営業マンであれば人に好かれる笑顔やコミュニケーション能力、経理ならスピードと正確さ・・など、

それらを分解していくと、具体的な技術というものが見えてきます。
さて、これを弊社に置き換えてみます。

コンサルティングという仕事には、大きく3つの人材がいて、

①先輩を手伝い調査や資料作成をする「アシスタント」

②プロジェクトを責任もって遂行する「コンサルタント」

③社員を動かし会社全体の事業運営をする「マネージャー」

とステップアップしていきます。

この春、新たなメンバーを迎えたことをきっかけに、弊社ではその3つの人材それぞれに求められる技術を明文化し整理し、求められる人材になるために、どのような技術を身に着けていけばよいか、リストアップを行いました。

新人にとっては「こんなにたくさん身に付けるの!?」と驚きだったようですが、逆に「こうすればいい」とイメージが持てたことは成果でした。

どんな仕事も書き出してみると非常に多くのスキルが積み重なり、それが無形資産となっていることがわかります。

自社の資産や強みを見える化するためにも、このリストアップはおすすめです。

 

「心技体」の3つの視点で人材を評価しよう

一人前の人材に必要なのは単なる「スキル(技)」だけではなく、関係者とコミュニケーションを円滑にする「マナー(体)」や、成長し続けるための「マインド(心)」も重要です。

いくらスキルが高くてもマナーが悪ければお客様の信頼は得られませんし、マインドが低ければ、新たなスキルも見につきません。

私は武道をしていたので馴染みのある言葉ですが「心技体」の考え方です。
3つ揃って一人前の人材を目指すため、弊社ではスタッフを心(マインド)、技(スキル)、体(マナー)の3軸で評価する試みを始めました。

マインドとマナーについてもスキルと同様に求める項目をリストアップし、まずは今の自分がどれくらいできているか、「○△×」で自己評価をし点数化しました。

すると、人により得意不得意も見えてきて、人員配置や業務の割り振りなどにも参考になる資料となりました。

企業にはそれぞれ給与査定や昇格の基準があり、当然最後は営業成績など「結果」によって評価されるものですが、一度このようなリストによる採点方式を取り入れ、社員自らが考え、「こうなりたい」を明確にすることで、意欲が高まり、キャリアアップのビジョンも描けるのではないでしょうか。