京急に乗って行ってみよう。「小網代の森」は豊葦原中国のミニチュア

お天気もよく秋晴れの日、高尾山にハイキングに行こうかなと思っていたところが、あいにく夫婦そろって寝坊をし・・・、また紅葉のシーズンは人混みもすごいらしいということで、急きょ、前から気になっていた「小網代(こあじろ)の森」に行ってみることにしました。

「赤い電車」の京急に乗って品川から1時間とちょっと。

終点は三浦半島のさきっぽ「三崎口」駅に着きます。

 

三崎市といえば、「まぐろ」が有名!

今年の夏も、休みの日にまぐろを食べに漁港まで行ったことがありました。

その時、三崎口駅にあった「小網代の森」のパンフレットを見て、気になっていたんですよね。

パンフレットによりますと

「上流から河口の干潟まで約1.3km。アカテガニなど約2,000種の生き物が生息し、源流域を含む森林、河川、干潟が開発されずに、まとまって残された自然環境は首都圏では唯一であり、次の世代に引き継ぐべき貴重な森です。」

 

とのことです。

 

奇跡の森を歩いてみよう

 

三崎口駅からバスで5分ちょっと。「引橋」バス停で下りて、住宅街の間の細い坂道を下ると、緑の濃い森が現れました

三浦半島に残された小さな集水域は、源流の森から干潟まで、ゆっくり歩いて約1時間。
コナラ林、渓畔林、ヨシ群落から干潟まで小一時間でトリップできて、森オタクには楽しい場所でしたよ。

入り口からずーっときれいな木道が整備されていて、とても歩きやすいです。

一般公開されたのは、平成26年から。

当日の朝に思い立っても行けてしまうという・・慣れていない人にとっても、やさしい森ですね。

 

コナラの里山林からスタート

まず、上流はコナラなどの里山林。まるで緑のトンネルをくぐっていくよう。

 

 

木道にそって、小さな沢が静かに流れていて、そこにはシダやフキが生い茂っていてちょっと異国のような光景です。

小網代の森のメインキャラクターであるカニさんは、この時期はすでに冬眠中のようで、残念ながらその姿に出会うことはできませんでした。

 

下流には渓畔林が現れる

しばらく下っていくと、森の様子が変わり、ハンノキやエノキなど、川の氾濫する場所によく生える木が登場して、まさに「渓畔林」になってきました。

渓畔林といえば、京都の下鴨神社・糺の森の実習が懐かしいですな~(林学出身者)。

もっと下ると、こちらも川沿いによく登場する、ヤナギの林になってきます。

↑いま、このあたり。

 

そして最後は、木の生えない、開けた湿地帯になってきて、明るくなってきました。

ヨシとオギの原っぱに

ここまでくるとシダの代わりに、ヨシが生い茂るようになります。

奥に見えるのが「えのきテラス」。

ちょうどお昼時だったので、大きなエノキの木の下で、みなさんお弁当タイムでした。

私達も朝にぎってきたおにぎりをいただきました。ボカボカ気持ちいい。

 

風にたなびいている白いススキのような植物は「オギ」だそうです。

本日は快晴、日本人が秋を感じてしまう光景ですね~。なんだかヘブンな気分です。

テラスから歩けばすぐに、もうそこは海でした。

遠くにはリゾートホテルが見えます。

この小網代の流域も、ヤト地形であり埋め立てたり開発しやすい場所ですから、今の状態で残ったのはほんとうに幸運なことだと思います。

田舎にいくとよく田んぼになっていますが、元々はここも田園だったようです。その後、ゴルフ場開発の計画が持ち上がったものの計画が頓挫したため、偶然に残されたようです。

 

しずかな干潟。

カニさんはもう冬眠中でしたが、シーズンなら、干潮時にはカニダンスが見られるようです。

 

小さなヤドカリなど、海の生き物と出会えました。

 

ここは、豊葦原中国のミニチュア

上流の森からヨシの原っぱ、そして静かな海へとわずか1時間で下ってきた感じは、

まるで「豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに)」=日本のミニチュアのようでした。

森、川、そしていまは田畑に開発されていますが、ヨシの生い茂る湿地、そして海。

これは豊かな日本の自然の縮図のようです。

 

かつてはこんな風景が、日本中の平野に広がっていたのかな。

 

森マニアにはたまらない植生が残されている小網代の森は、神話の世界にもミニトリップできる場所でした。

生態系保全のみならず、都心から近くで日本の原風景をも感じられる大切な場所として、いつまでも残してほしいと思いました。

 

都心からミニトリップ。日本の自然をダイジェストに見てみたい方にはおすすめです^^

私も、またカニさんが目覚める頃に、行ってみたいと思います。

 

 

小網代の森へのアクセスなどは、こちらへ↓

・神奈川県WEBサイト http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p820028.html

・NPO法人小網代野外活動調整会議HP http://www.koajiro.org/

 

■開場時間

4月から9月まで  7時から18時まで
10月から3月まで  7時から17時まで

 

■アクセス

○京急電鉄 三崎口駅バスのりば 1番のりば「油壺」行き、または2番のりば「三崎東岡」「三崎港」方面行きバスに乗り、 「引橋」バス停下車徒歩約5分

○京急電鉄 三崎口駅 徒歩約30分(引橋入口まで)

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