北山林業独特の作業「も焼き」に、念願叶っておじゃましました。
毎冬、林業家さんにお誘いいただいていたのですが、なかなかタイミングが合わなかったのです。
山に入る頻度が高い北山ならではの、林地をきれいにするための地ごしらえ。残った枝葉や丸太を燃やします。
まずは焚火を起こして、ここから暖をとったり、も焼きの火種をつくります。
急なことだったけど、林業仲間に声掛けたら8人も集まってくれました。午前中は完全に雨だったもののお昼前から晴れ。決行してよかった!
火が燃え広がらないように、雪があるこの時期に天候を見てする作業。
雨で燃えにくかったけどそれでも煙で辺り一面、ホワイトアウト状態に。
ちゃんと燃えるように、様子を見ながら枝葉を重ねたり、空気を吹き込んでみたりして、「火を育てる」仕事はむずかしくも面白かった。
火は、生き物なのだ。
パチパチと燃える火・・・。
仕事をしたというよりほとんど遊ばせてもらったのでした。
焼きいもをする。火であっためた缶コーヒーを飲む。ヒカゲノカズラで冠を編んで煙の雲に乗り「火の神?」になりきってみる。そして普段ふれない火を使うことや山の地面を歩くこと自体が私達にとって贅沢な遊び。
ほとんど手伝いにはなっていなかったけど・・・私達にとってとても大切な経験となりました。何をしてもたいがいのことはゆるしてもらえる、山と山主さんの懐の深さがうれしくって。
体中けむりの香りが付いて泥だらけになり、帰りは銭湯に入って着替えたにも関わらず、電車の中で近くの人に「スモークサーモンのにおいする」とつぶやかれる始末でした(笑)船岡温泉と、さらさ西陣のタイルを楽しんで帰りました。
仕事で木に携わっていても、自分が身を投じている林業の世界の、本当の深淵さや自由さを知らないままの人も世に多いと思う。それが山に行くとすこしわかることがある。
懐かしいこの感覚!山はすべての源流。大学時代に大事なことのほとんどを教えてもらった雲ケ畑の「山仕事サークル杉良太郎」に対して、本日発足(?)したのは中川の「山仕事サークル杉本彩(仮)」としておきます・・。
こりずにまたお願いします^^