林業女子のキャリア論:結婚したら仕事上の苗字は変えるor変えない?

5年間のコンサル時代に出会った多くの林業女子たちとの語らいや自分の経験から、林業女子のキャリアについて綴ってみます。

正解はないけど、何かのヒントになればいいな。

林業女子、結婚後の苗字は変える?変えない?

いきなり重たいテーマかな?

わたしは最近、退職を機にプロフィールの名前を「岩井有加」から「井上有加」に全面的に変えました。

岩井が旧姓、井上が結婚後の新しい姓(本名)です。

今は名刺も、SNSも、井上にするか、岩井をカッコつきで併記しています。

 

私が結婚したのは3年前で、その時に戸籍は主人の姓にしましたが、仕事をしていたので「色々変えるのが面倒くさい」「お客様にとってまぎらわしいかな?」という考えから、通称も、名刺に書くのも、講演などで人前に立つときも、ずっと旧姓の「岩井」を使ってきました。

はたらく林業女子にとって、結婚して戸籍上の名前が変わってから、どちらの苗字を使うべきかというのは、けっこう悩む人も多く、職場によっても対応がまちまちですよね。

 

苗字を変えるメリットとデメリットは?

・メールアドレスが旧姓だから変えると大変

・地域の人に覚えてもらった苗字を変えたくない

・旧姓で積んできたキャリアが崩れるような気がする

・ただ面倒くさい(笑)

 

いろいろなデメリットを理由に、仕事上の苗字を変えない選択をする人も多いです。

私も上記のようないくつもの理由が絡み合って旧姓を使い続けていましたが、なんとなく「岩井有加としてがんばって実績を作って人に覚えてもらったのに、変えてしまったら何だかもったいない、恐い」という気持ちがあったように思います。

逆に、苗字を変える仕事上のメリットを考えても、あまり思い浮かばないですよね。

強いて言えば、仕事上は新姓、家庭への郵便物や銀行のカードは新姓を使っている、そういう何だかちぐはぐな状態に混乱してくるので、どうせなら一緒にしてしまうとしっくり来る。というのがあるかもしれません。

 

仕事上のメリットやデメリットで考えてしまうと、「旧姓を使いつづける」という選択になりそうですね。

 

新姓に変えても特に問題なかった!

そんな私も、退職というタイミングで、新姓に変える決断をしました。

それは、これからは主人の家業を継ぐことも視野に、主人のふるさと高知で新しいキャリアを積んでいくことを考えての判断でした。私を嫁として迎えてくれた、井上家の一員として生きていくのにもしっくり来ると考えました。

でも、姓を変えると、これまでお付き合いしてきた友人知人にとってまぎらわしいんじゃないか?また自分が慣れないんじゃないか?という不安もありました。

実際、新姓に変えた直後にいただいたメールなどは

「岩井さん、えっと井上さんだっけ?」「井上(岩井)さん、」という宛名が多かったので、お互いになんだかムズムズしましたが(笑)、それもしばらくのこと。すんなりと「井上さん」に切り替えてくれる人も多くて、特に問題ないものだと思いました。

また自分自身がしっくりこないのでは、という妙な不安についても、「井上」を使い続けているうちに、今度はだんだんと「岩井」の方がムズムズするようになってきて(笑)、人間ってよくできたものですね。ただこの現象も、ちゃんと名刺やSNSの名前として「井上」を明記したからこそ、定着してきたものではないかと思います。ちゃんと文字にすること、言葉にすることって、ものすごく人に影響を与える大事なことなんだと思います。

 

ということで結論としては、新姓に変えてもとくに問題(デメリット)はありませんでした。

私の場合は退職したタイミングだから、と言えるかもしれませんが、今思えば結婚したタイミングですぐ新姓に変えておいても全然よかったな~なんて思いました。たった26年間のちっぽけな「岩井キャリア」、セルフブランディング的なもの(笑)に、変にしがみついていたような気もしました。これからの「井上キャリア」の方が、人生ずっと長いのです。

思ったより、人は苗字なんか気にしていないし、変化にも割りとすぐ慣れるもんです。

苗字が変わっても、人からの信頼は変わらないと感じました。

 

下の名前で呼んでもらえることが、一番幸せかも?

新姓に変えてから直接会った方には、「岩井さん、じゃないや、えっと井上さんって呼べばいいのかな?」と気を遣っていただいた場面が何度かありました。私は「どっちでも呼びやすい方でいいですよ」と答えます。心遣いをいただくのがうれしかったです。

でももっと嬉しかったのは、「じゃあこの際、有加さんと呼ばせてもらいますね」というお言葉!「有加さん」「有加ちゃん」って呼ばれると、なんだか距離がぐっと近くなったようで(ちょっと照れるけど)うれしいもんです。じつはお互いに、これが一番しっくり来るのかも?

コンサルの仕事では色々な地域の方にお世話になりましたが、だいたいが私よりずっと年上の先輩達との仕事。

最初はよそよそしく「岩井さん」(ひどい時には「先生」)と呼ばれていても、だんだん親しくなると気づいたら勝手に「有加ちゃん」とか呼ばれています。それがうれしくて、「有加ちゃん」と呼ばれるようになったら成功だ!人間的に認められた証拠だ!と自分の中でのひとつの基準になってました。

林業女子の中には、特に山主さんや地域の方々とコミュニケーションをとる機会が多い方の中には、せっかく仲良くなって覚えてもらった苗字を、結婚後も変えたくない、という方もいます。

悩んだときはちょっと発想を変えて、「下の名前で呼ばれるようになったら本物や」と思ってみるのもいいかもしれません。そしたら意外と、苗字はどっちでもいいやと思えるし、結婚を機に「下の名前で呼んで♡」という口実にできるかも(笑)

 

苗字はご先祖さまからの、名前は両親からの贈り物~メリットデメリットを超えて~

結論をいいますと、結婚したら仕事上の苗字を変えるべき?という問いについては、どちらでもいい、どちらも正解、ということになると思います。考えすぎなくていいんだと思います。

苗字を変えることはそんなに恐がらなくてもいい、かえって新しい自分になったような不思議な体験ができるともいえます。

ただ、「どちらもでいい」けど「どうでもいい」ではないです。結婚後に苗字をどうするのか悩んでいる林業女子がいたら、上司や周りの方は相談に乗ってあげてほしいです。また、私の周りでは男性が奥さんの苗字に変える婿入りケースもけっこう多いので、林業女子だけの問題ではないですね。

 

しかし思うに、苗字という大切なものを仕事上のメリットやデメリットだけで考えるのもどうかな~と感じる時もあります。

苗字というのはご先祖様からの贈り物です。長~い命の連鎖や、ご先祖様の努力の賜物で、今のわたしがあります。苗字をとおして、自分の血がどんな歴史を辿って来たかを知り、それを受け継ぐことは、頭で考えるメリットやデメリットを超えて大切な何かがあります。

井上家には十何代さかのぼる家系図があるのですが、結婚して、そこに自分の「有加」という名前が書き加えられたとき、なんだか底知れない心からの感動がありました。

いただいた苗字と先祖のことを思うと、自分が確かに今ここにいるということを、肯定できるような気持になります。生まれ持った岩井家の苗字ももちろん自分の大切なルーツであり、また最愛の人の苗字も大事にしたいと思うのです。

苗字問題は、そんなふうに「頭」と「心」両方で判断したらいいと思います。

 

そして下の名前は、両親がつけてくれた贈り物です。気に入る、気に入らないは個人の事情があるとは思いますが・・

私は、主人が私の下の名前の意味や漢字が好きなんだと言ってくれたとき、そんなこと言われたことなかったので驚きましたがw何だかうれしかったです。もちろん、自分でも自分の名前が大好きで、一生失うことがない宝物です。

 

ちなみに、法律上の夫婦別姓についていえば私は色々な理由で賛成ではありません。

メリットデメリットよりも大切な何か、そんなことも想いながら、自分の考えで苗字を選んではいかがでしょうか。

 

 

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