林業女子のキャリア論:職業を考えるシンプルな3つの切り口「だれと・どこで・なにを」

5年間のコンサル時代に出会った多くの林業女子たちとの語らいや自分の経験から、林業女子のキャリアについて綴ってみます。
正解はないけど、何かのヒントになればいいな。

林業女子のキャリア。就職。

どんなことをしようかな?あれこれ迷ったり悩んだりするものです。

いわゆる就活では、適性診断とか、労働条件とかいろいろ調べる経験を私もしましたが、今思えばそれは単に「職業選び」「企業選び」であって、どう生きていくかという人生全体のことはあまり視野になかったような気もします。

ちゃんと就職できるかなという不安にかられ、とかく目の前の就職(就社)というゴールしか見えなくなりがちなもの。そんなとき、ちょっと落ち着いて考えてみたい。

公務員or民間という切り口がどうかということは別記事で書きましたが、今回はとてもシンプルな3つの切り口について書いてみたいと思います。

林業女子のキャリア論:道は2つじゃない。職業選択は「公務員or民間」でいいのだろうか。

 

個人的にわかりやすいと思っている3つの切り口があります。

それは、

 

「だれと」

「どこで」

「なにを」

するかということ。

この3つの優先順位やバランスで考えていくと、長いスパンでもキャリアも描きやすいように思います。

 

その1:女子にとって「だれと」は大事!

この「だれと」というのには2つの意味があります。

●だれとはたらくか?

一つは、「どんな企業で」「どんな経営者と」「どんな仲間たちと」という職場の意味です。

これはモチベーションに大きく関わってくる大事なことです。理想と思っていた林業の仕事に就けたとしても、職場環境に恵まれなかったために辞めてしまった友人もいます。でも彼女は、ほかに新天地を見つけて職場をチェンジし、今も元気に現場に入っています。

合わなかったら変更することもできる職場ですが、やっぱり最初から自分が「この人たちとはたらきたい」と思える環境であれば幸せですよね。

逆に、信頼できる経営者、楽しく心地よい仲間たちとのご縁に恵まれたなら、仕事内容はどんなことでもがんばれるものです。だから、「誰と」というのはとても大事な視点です。

 

●だれと生きるか?

そしてもう一つは「結婚相手」「パートナー」という意味です。

やっぱり結婚によりチェンジを余儀なくされることも多いのが、女子のキャリアです。結婚したら相手の近くにいたい、一緒に暮らしたい、と思うのは自然なこと。そのために、結婚を機に住む場所を変えたり転職する場合も多いですよね。

だから、就職の時も彼氏の職場の近くにしておこう、と考える人もいます。これはとてもいいことだと思っていて、できれば何年後に結婚や出産したいから、それまでにスキルを身につけるぞ!とか、この職場で仕事をやりきるぞ!というプランを立てることもできモチベーションにもなります。

思うに、同年代で働いている周りの人たちを見ていると、なぜか女子の方がモチベーションが高いし、成長も早いです。ほんと不思議なくらい。前職の会社にインターン応募があるのも(職種の特殊性もあるけど)8割くらいが女子で、みんな熱意があって優秀でした。これって理由の一つに、やっぱり結婚や出産でブランクができることをわかっているから、今のうちにスキルアップしておきたい!という危機感もあるからではないかと思います。あまりのんびりしていられないんですよね。かくいう私も、就職前からお付き合いしていた主人と結婚することを具体的に考えていましたから、何かのプロになるのに3年がリミットと思っていました。また社長にも3年くらいで転職や独立を考えていることを最初に伝えていたので(もちろん辞めるときには迷惑もかかりますが)、それを見込んでの経営計画を多少は立てやすかったのでは・・と勝手ながら思っています。

ある林業会社の経営者さんは、このようなことを見込んだうえで、男女カップル2人をまとめて作業員として採用されていました。その方が、結婚してからも2人ともが、ずっと会社で働いてくれそうですからね。

このテーマは語り出すと長くなりますが、「この人と生きていきたい」から、それに合わせてベストなはたらき方を選ぶのって、とても大事なことと思うんです。

 

その2:「どこで」もこれからの時代に重要なポイント

「どこで」はたらくか、生きていくか。これは物理的な場所のことです。

「地元ではたらきたい」という希望はとても大事なことだと思います。一次産業は土地や自然環境に根差すものですから、生業をする「場所」が一番というのは当たり前ともいえます。家業や家の資産を継ぐからここにいなければならない、という境遇も大切にしたいものです。

また最近は、都会を離れて○○地域に移住したいという人もいますから、住む「場所」を第一条件に優先して、後から仕事内容を考える、というパターンもあります。

人生は仕事ばかりではないから、暮らしや生き方をトータルで考えたときに、「どこで」というのは実はとても大事なポイントです。○○地域がすごく気に入って、ここで生きていきたいからその近くで仕事をさがすとか、あるいは起業するという手もあります。

とはいえ、現地に行かなくてもできる仕事ならば、場所を選ばないともいえます。

私も結婚してからは主人の職場に合わせて住む場所を変え、自分の勤める会社は大阪なのに愛知県に住む、という我儘をさせていただきました。PCとネットがあれば遠隔操作でできる仕事でもあったので、社長にも「林業女子の新しい働き方の実験」と考えていただき、挑戦させてもらったのでした。

「場所」にとらわれるべき仕事もあれば、とらわれない仕事もある。選択肢も増えてきている中で、「どこで」はたらくかって、これからはますます重視されていきそうに感じています。

 

その3:テーマがあるならやっぱり「なにを」が大事

「だれと」や「どこで」も大事。でもやっぱり、せっかく仕事をするんだから「なにを」するかという内容で職業を選びたい!それは当然のことと思います。

・やりたい業種や職種はなに?

・自分の中で林業のテーマはなに?

・どんな、なんのプロになりたいの?

○○になれるなら場所も選ばない、どこへでも修業に行く!という考え方もかっこいいです。あとは住む場所もご縁だし、結婚もそこで出会った人とご縁があれば、というスタンスです。

あれこれ迷ったり悩んだりしがちな職業選択ですけど、1つ覚悟を決めたらあとはがんばるだけ。というのもわかりやすいかも。

 

私にとって、3つのバランスは?

・「だれと」を大事にして、職場や将来のパートナーから条件に合う仕事をする?

・「どこで」を決めて飛び込んでみる?

・「なにを」したいという心の叫びに素直に従ってみる?

 

これは人によって大事なことが違うし、同じ人でも時間が経ち状況が変わってくるとバランスが変化していくものだと思います。

どれかを重要視してほかは妥協するという考えもあるし、私なら、欲張って全部が満たされる運命の仕事を選びたいと考えます(笑)

実際私は、自分の思い描く理想の未来に近付いています。大切なパートナーがいるし、パートナーの地元も大好きになったし、木に関わる仕事を山から建築まで全部、一緒にしていけそうなんです。これはとっても運が良くて恵まれているなーと思います。

 

このシンプルな3つの切り口から、自分にとって大事なことは何かを書き出してみたら、職業選択だけでなく、その先にある生き方も見えてきそうです。急いで適性診断をする前に一度、見つめてみてはいかがでしょうか。

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