森林ノミクスからの魔女ノミクスin山形県

今年から山形県の総合政策審議会委員に選ばれ、林業について発言をしてきました。

山形といえば「森林(もり)ノミクス」を提言しているイメージはありましたが、実情はどうなのか見てみたくて、facebook友達である庄司林業の庄司樹さんを頼って、前日入りして山形の森をご案内いただきました。

山形県の森と林業を知る

知ったこと感じたこととしては、まず山形の林業の特殊性。

日本海側で豪雪地帯のため伐採は木が夏場に限られ、ハーベスタでは皮がむけて空回りしやすい。また根曲りが多い。冬場に伐る場合は、雪かき要員に一人とられてしまう。土が豊かなため雪国なのに木の成長がよく、杉がのびのびと育つものの、その土質が崩れやすいため道をつけるのに向かない。

どこの地域の林業でも有利な点と不利な点があるものですが、山形ではさまざまな難易度の高さを技術でクリアしていることがわかりました。

そしておどろきの出会いがこちら!山形県で一番大きいという杉の大木「松保の大杉」。樹齢1100年という巨樹は、豪雪の山奥で耐え忍び、幹の途中から何本も枝分かれした形になったそうな。なんか懐かしいなと思ったら、やっぱり日本海側の裏杉。京都の北山杉とおなじ台杉なんですね^^

庄司さんは大江町で素材生産を中心にしながら、so-tennenという活動で新しい森の価値をつくる取り組みをされていました。人工林率28%、裏を返せば豊かな天然林に恵まれた山形の森の木と水から、アロマオイルをつくる。広葉樹の薪をデザインにした壁面意匠などおもしろい木製品を開発。とてもワクワクしました!

現場を見させていただき、また夜はお酒を交わしながら予習を経て。

限られた時間の中で委員会で私が発言したのは、

・(バイオマス発電が先走る中)やはり本当に山形らしい・山形に合った林業スタイルとは何かをしっかり追求していくこと。

・「木材供給のための人員」ではなく「人間のための林業」であってほしいということ。

庄司さんのように、いろいろなアイデアを形にしていくことが楽しい、そんな人間らしい林業であってほしいということです。

「魔女」たちとの出会い

そして委員会を終えてから、実はもう一泊させてもらいました。

庄司さんが会わせてくれたのが、林業女子会@山形のメンバーであり同じ大江町に住む「ももちゃん」。せっかくだからとお言葉に甘えてもう一泊、彼女のお家に泊めてもらうことになりました。

地域おこし協力隊として、体験交流施設の運営をしながら、地域のお母さんたちに食文化を学び、みずからも料理人として日替わりカフェでの出店などしているももちゃん。彼女いわく「魔女見習い」とのこと。

大江町には、厳しい冬を乗り越えるための食にまつわる知恵がある。自然のめぐみを保存し、美味しく加工し、うつくしく食卓を彩るお母さんたちはまさに「魔女」なんですって。

美味しくいただいた、ももちゃんの手作りご飯。どれも地元の野菜や山菜を素材にした、とても手間をかけたやさしいお味の料理!ももちゃんも、すでに魔女なのでは・・!?

やっぱり林業女子どうし、感覚が似ているので、初めて会ったのに話ははずみ、なんか昔からの友達みたい(笑)林業女子会ありがたやです。

そして山形滞在三日目には、おなじく@山形の「あきのさん」と合流しておでかけすることになりました。

朝起きて、ちょっと山の方にドライブすると、すぐにきれいなブナの森が広がってました。関西では考えられないこのレアな状況が、なんともうらやましい!

森の中を歩いていても、ももちゃんは食べられる植物を見つけては「ここの山はヤマブドウがあまりなってないな」とか言っています(笑)やっぱり魔女の目だね。

私は道端で「タマゴタケ」を発見し、少しだけキノコの知恵を魔女に授けました。林業女子の会話は楽しいなぁ。

 

ランチからは、あきのさんと合流。あきのさんは林業女子会@山形の代表であり、こけし職人。彼女と山に入るとミズキの木を見つけては「この木はいいこけしになる」などと言っています(笑)そして彼女はある時は船頭さんになったり、イナプラネチャーニンというバンドをやっていたり、イラストを描いたりと多彩なアーティストです。彼女の体を通して、森や自然からのインスピレーションが発信される。

午後からは、あきのさんイチオシの場所へ。

これは日本一大きいケヤキという、東根の大ケヤキ。すごすぎる。

なぞの空間「ジャガラモガラ」in天童市。地面から冷気が吹き出しているため、植生の垂直分布が逆になっているという不思議な窪地。ふしぎすぎる。

山形県といえば出羽三山をはじめ修験道の地でもあり、草木を供養する「草木塔」もあれば、即身仏の数も日本一多いのだとか。自然と信仰が深い。

う~ん、ここは魔法の森だな。

 

森林ノミクスからの魔女ノミクスってどう?

こんな充実した時を過ごさせてもらった三日間は、まさに魔女の時間でした。

山形県の、美しく不思議なパワーを秘めためぐみの森。

その森の声を読みとり、美味しいものや美しいものに変える魔法をもった「魔女」たちとの出会い。

 

バイオマス発電とかで木を燃やしてエネルギーに変える、丸太を売ってお金に変えるのもひとつですけど・・・

自分のセンスや才能を通して、森のちからを、近くの人を幸せにするような素敵なものに変える「魔法」っていいよね。

そんな魔法をかけられるのは魔女だと思うな。

 

女子には「武器」よりも「魔法」ということばがよく似合うと思う。

林業界で何か役に立てる武器とかスキルを身に着けなくっちゃってそれも大事だけど、それは1+1を2にするもののように聞こえる。1+1がなぜか3になったりいつの間にか10になってるような、理屈はわからないけど何か関わる人が幸せになってる、ていうそういうパワーも大事だなとあらためて感じたのです。それは地域のお母さんたちが持っていたり、自分でも気が付いてないけど持ってたりするのだろう。

私たちは、そんな魔法をちょっと忘れてしまっているだけなのかもしれませんよ。

そんなこんなで、森林ノミクスもいいけど「魔女ノミクス」ってありじゃないかな?

 

今回はすばらしい三日間でした。さて、私は何の「魔法」を身に着けようかな??

ももちゃん、あきのさん、そして巡り合わせてくれた庄司さんに感謝!

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