林業女子のキャリア論:生理問題

5年間のコンサル時代に出会った多くの林業女子たちとの語らいや自分の経験から、林業女子のキャリアについて綴ってみます。

正解はないけど、何かのヒントになればいいな。

なかなか語られにくいテーマではありますが、お仕事上の女子ならではの問題といえば結婚や出産より前に、毎月やって来る生理の問題があると思います。

ただこれは体調や考え方にほんとうに個人差があって、生理がとくに問題にならない人もいます。

今回は、女子どうしでは話題にするけど男性にとっては謎だらけ?のそれをあえて取り上げてみます。

 

林業現場での生理、どうしてる?

ある林業関係の若手の集まりで、夜の懇親会のとき。

お酒もいい感じに回ってきた頃に、現場ではたらく林業女子たちが4,5人集まって話していました。そこに私も混ぜてもらってぶっちゃけトーク。

「ねぇねぇ、現場行くのに生理のときはどうしてる?」

 

男性ばかりの山仕事の現場で、日々、チェーンソーでの伐採や植林、下刈りなどに汗を流す彼女たち。

よく、山にはトイレがないから女子はどうするの?という「トイレ問題」は公の意見交換会などでも議題に上がるのですが、いつも、「実はあまり問題ない」という結論に至ります。「みどりのカーテンがあるから大丈夫!(笑)」という女子もいるほど、何とかなっています。

私も大学時代に山仕事や森での調査しているときは、テキトーにそこらへんの藪に隠れてしていました。人通りもない山の中ですから、一緒に来たメンバーから見えない所にさえ行けばOK。かえって、街中よりいいかもw心配なのは、トイレ中にマムシに噛まれたりクマに襲われたらどうしよう、ってことでした。

ただ生理になると話はちょっと違ってきます。「仕事中に漏れたらどうしよう」、「使い終わったナプキンを持って帰るのが億劫・・」「なるべくトイレに行く回数を減らしたい」というリアルな不安が飛び出しました。

ですが、工夫の仕方はあるようです。

たとえば「夜用のナプキンを使えば一日持つ」とか「汗をたくさんかくので意外とトイレに行く回数は少なくて済む」という答えがあって、それぞれのやり方でクリアしていました。

生理は個人差も大きいので、設備が限られる山の現場でも、オフィスワークであっても、気を付けることはけっこう同じなのかも。

さきほどのトイレ問題については「林業女子にとっての問題はトイレじゃない、そこじゃないのよ!」「そもそもトイレを気にするような女子は林業やりたいって言わないよ(笑)」という声もあって、そもそも的外れな議論なのかもしれません。周囲が心配しがちな課題については意外と、林業女子たちはたくましく乗り越えています。

 

生理は女子の健康のパラメーター

毎月の生理weekをどう乗り切るか、という工夫。

これは何度もいうように個人差が大きくて・・・毎回体調が悪くなり仕事を休まなければならないほど重い人もいれば、あんまり痛みもない軽い人もいる。私などは後者でして、ひどい時だけ痛み止めを飲めば何の支障もなく乗り切れるタイプなのでありがたいことです。

重さ、周期、長さなど、人によってほんとうに色々です。

 

ただ大事なことは、自分の生理のペースが乱れて来たら要注意。

とても健康体の私でさえも、一度だけ軽く生理不順になったことがありました。あるお仕事で、関係者が多く色々と板挟みになりうまくいかなかったとき、自分でも勝手にプレッシャーを感じていたのでしょうか。生理がずるずる終わらないときがあって不安になりました。翌月からはケロッと普通に戻ったので一安心でしたけど。

今思えば、自分でも気が付かないうちに体や心にダメージが来ていたことを教えてくれていたのでしょう。

どんなに出張が続いたり寝不足でも順調だった生理が、メンタル面のプレッシャーで崩れたということは、自分が体力ではなく精神面に影響を受けやすいんだということも気づかせてくれました。ああ、私あの時は自分で思っている以上にしんどかったのね・・・と。

生理のリズムは、自分の体からのメッセージ。頑張り屋さんほど、子宮の声に耳を傾けたいものです。

 

男性上司にも、とりあえず一回は相談してみよう。

生理のことって、男性の上司には相談しにくいですよね・・・。

男性が多い林業や木材業界では、職場の誰にも相談できない人も多いかもしれません。

でもこんなお話を聞きました。

ある森林組合ではたらく林業女子が、思い切って男性上司に相談したそうです。「なんか生理不順になっちゃったみたいなんですけど、これって産婦人科行った方がいいんですかね~?」

男性である上司の方は、自分ではわからない相談だったのでドギマギ(苦笑)。でも家に帰ってそのことを奥様にちゃんと相談されて、自分なりの答えをされたそうですよ。部下のことを真剣に考えてくれる、すてきな上司さんだなと思ったエピソードです。

 

男性とはいえ、ご結婚されている方なら奥様がいますし、また姉妹がいて生理のことは意外とよく理解している男性もいるものです。「なんか○○さん、最近体調が悪そうだな、生理痛なのかな大丈夫かな・・。」と、言い出せないけど心の内で心配している男性もいます。

だから、どうしても職場に女性がいないときは、(相手を選ぶかもしれないけど)思い切って男性上司に相談してみるのもアリだと思います。「そうか、俺には妹がいるからよくわかるよ」と言われるか、「ごめん、正直分からなくて申し訳ないけどお医者さんに聞いてみよう」と言われるか。まずはその反応を見てから、今後誰に相談してどう対処していくのか、考えてみるのもいいと思います。

 

自分の体に合ったはたらき方を考えるきっかけに

生理だけでなく、持病やメンタルの変動など、仕事をしていく上でどうしてもハードルになることは、誰しもが抱えています。そこで無理してしまうのは禁物だと思います。

無理して合わないやり方で働きつづけることで、万が一大病をしたり、調子のよくないときに仕事してミスをするよりも、生理のリズムや体調に合わせて休む・はたらくというのも、プロとしてのやり方だと思うのです。

「無理をしない」というのも、プロであるための大事な心掛けだと思います。

私が経営者になるとしたら、生理休暇は必要ならぜひ取り入れたい仕組みです。休暇にしなくても、その時期はハードな出張を避けるとか、集中力が切れやすくなる場合には一時的に別の仕事(単純作業など)をするとか、できないものでしょうか。病気と違って、生理はだいたいのサイクルが予測できるのですから、仕事の調整もしやすいのでは?と思います。

生理問題とはちがう話題ですが、ある林業経営者の方は作業員に対して、「家族とケンカしたときは山に入るな」と言うそうです。心が不安定で集中できないことが、林業現場では重大なケガや事故につながりかねないからです。

メンバーそれぞれの体調や状態に合わせて仕事を柔軟に変えていく。それが強いチームを作るのだと思います。

 

生理問題を考えることは、そんな職場づくりのきっかけになるような気がしています。

なので林業女子から相談された男性上司さんは、恥ずかしがらずに、「職場をよくするチャンス」と思っていただけたらと思います。

 

はたらき方改革とか言われる昨今ですが、根底はやっぱり「思いやり」ですよね。

女子にとっては一番身近なのになぜかタブーみたいになってるこの問題について、考えてみました。みなさんはどんなお考えをお持ちですか?

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